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Microsoft365導入企業がiPhoneを管理する方法 ~Microsoft+ABM連携準備編

 

はじめに

会社でiPhoneを管理する一つの方法として、Microsoft Intuneを利用する方法があります。

参考:Microsoft Intune とは

Microsoft365を導入している組織であれば、(プランにもよるので、各自ご確認ください)Microsoft Intuneのライセンスを取得すれば利用できます。

Microsoft IntuneではWindows、iPhone、androidなど様々なデバイスを管理することが出来る非常に機能が多いサービスですが、出来ることが多すぎてなかなかとっつきにくいといった特徴があります。

今回は、iPhoneを管理するための概要や設定の備忘録とします。

準備するもの

・Microsoft Intuneのライセンス

・Apple Business Manager(以下ABM)

様々な方法がありますが、今回紹介する方式をざっくり言うと、

AppleのテナントとMicrosoftのテナントで紐づけして、MicrosoftのサービスでiPhoneを管理する

といった感じです。なので、AppleIDではなくMicrosoftアカウントで運用します。

参考:https://docs.microsoft.com/ja-jp/mem/intune/enrollment/device-enrollment-program-enroll-ios

参考:https://support.apple.com/ja-jp/HT204142

作業

組織のABMを作るためにDUNSナンバーが必要になります。
1.ABMに組織を登録します
2.組織のドメインの所有を証明します。

ここから、具体的な連携について解説します。

Microsoft365管理センターから、Microsoft Endpoint Managera dmin center
デバイス > iOS/iPadOS 登録 > Apple MDM プッシュ通知証明書


CRSのダウンロード

MDMプッシュ証明書を作成する

Create a Certificate

Accept

※もし、更新する場合は、Renewから証明書をアップロードします。



ファイルの選択 から先ほどダウンロードしたCSRファイルをアップロード

Manage Certificates から証明書をダウンロード

Endpoint Managerにもどって AppleIDを入力 > Apple MDM プッシュ通知証明書をアップロード


続いて Enrollment Program トークン > 追加

同意する にチェック > 公開キーをダウンロードします からファイルをダウンロード



ABM に移動し、左下のアカウント > MDMサーバー

MDMサーバー名(任意) > ファイルを選択 から先ほどダウンロードしたキーをアップロード > 保存
トークンをダウンロード

サーバートークンをダウンロード
Endpoint Manager に戻って、AppleID > Appleトークン をアップロード(先ほどABMからダウンロードしたトークン) > 次へ


作成

ABMに戻って、お支払いと請求 > サーバートークン をダウンロード


EndpointManager に移ってテナント管理 > コネクタとトークン


Apple VPP トークン

作成

トークン名 > AppleID > VPPトークンファイル(アップロード) > 次へ

別のMDMからトークンを制御します いいえ > 国/地域 日本 > VPP アカウントの種類 ビジネス > アプリの自動更新 はい > 次へ

次へ

作成


以上で連携の設定は完了です。
お疲れさまでした。

年に一回更新作業が発生するため、備忘録として残します。


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