スキップしてメイン コンテンツに移動

GoogleアカウントだけでWEBアプリを作る方法。〜作成代行してもらったAppSheetを受け取る編

 はじめに

Googleアカウントを持っていれば、Googleスプレッドシートをデータベースとしてアプリを作ることができるAppSheet。しかも、グーグルストアやアップルストアに登録する必要がなく、スマホ、タブレット、パソコンなど、色々なデバイスで利用可能な自分だけのアプリが作成可能です。

簡単にアプリを作ることが出来るので手軽に始めることができるAppSheet。

ところが、このAppSheet。作りこみ次第ではデータからPDFを自動で作成し、指定のメールアドレスに一斉配信など、会社の基幹システムレベルの構築が可能であり、かなり奥の深いサービスだったりします。
作りこみを委託するケースも今後増えるんじゃないか?と思ったので、今回は作成を代行してもらう方法を紹介したいと思います。

手順

代行者側

  1. Googleスプレッドシートでデータ作成
  2. AppSheetでデータソースを紐付ける
  3. AppSheetの共同編集者に依頼者を設定する
AppSheetのUsersからUser emailsに依頼者のGoogleアカウントを入力し、私はロボットではありませんをチェックします。
登録したユーザーの設定をします。
Can edit definitionRole:Admin、App version: Defaultにします。

Linksタブから、アプリのURLをコピーして依頼者に共有します。
念の為、SAVEを忘れずしておきましょう。
URL共有時のメール例文
---
○○さま
お世話になっております。
アプリを作成したのでURLを送付いたします。
設定させていただいたGoogleアカウントによりアクセス可能です。
ご確認よろしくお願いいたします。

AppSheet
アプリインストール用URL
https://www.appsheet.com/newshortcut/○○○
ブラウザ利用におけるURL
https://www.appsheet.com/start/○○○
参考
---

依頼者側

メールが届いたら、AppSheetにアクセスします。
※初回はログイン等が必要となります。

正常にログインが完了すれば、My Appsにアクセスします。


下の方にスライドすると、Prototype Apps に共有されたアプリが表示されます。
アプリアイコン右下の三点リーダーをクリックしてコピーを選択します。
後で混合しないようにApp name を変更することをおすすめします。
Copy appをクリックするとコピーが開始されます。
  • AppSheet本体
  • データソース元Googleスプレッドシート
  • データソース格納添付ファイル
などが依頼者のGoogleドライブ内に作成されます。
コピーされたことを確認します。
なぜか、アイコンが勝手に変わっていますが、変更した名前のAppsがPrototype Appsにあれば成功です。
続いて、サポートを引き続き依頼する場合は、コピーして納品したアプリとデータソース元を代行者に共有していきます。
Googleドライブにアクセスします。

作成されたドライブを右クリックして共有を選択します。
共有する相手のGoogleアカウントを登録して共有できます。
続いて、AppSheetについても共有してます。
Usersで、Users emailsにサポート者のGoogleアカウントを入力し、私はロボットではありませんチェックします。
こちらにサポート者のアカウントを登録します。

Add users + send inviteをクリックします。



続いて、サポート者が編集できるように権限を変更します。
Can edit definitionRole:Admin、App version: Defaultにします。


SAVEをします。

ブラウザのアドレスバーからURLをコピーして、サポート者に移行及び共有完了の連絡をします。


サポート依頼メール例文
---
○○さま
お世話になっております。
アプリ移行作業及びGoogleアカウント共有設定を完了しましたのでご報告いたします。
ご確認よろしくお願いいたします。

サポートを依頼するAppSheet
https://www.appsheet.com/Template/AppDef?appName=〇〇〇
---

最後に代行者側が、受け取ったメールのURLからAppSheetにアクセスし、ACCERTをクリックして共同編集できるようになります。

以上で完了です。
チームで運用する場合にこんな感じで進めるとわかりやすいかな?と思って作ってみました!

受け渡し後のサポートで気をつけること

アップデート作業により、データソースを追加する時はアカウントの認証が必要になります。ですので、AppSheetでの共有権限の設定をしていても、一旦渡してしまえばデータソースの追加時に所有者のアカウントで認証する必要があります。
データソース(Googleスプレッドシート)自体の共有編集できるのですが、認証については受け取ったユーザー側にしてもらいます。

  1. サポート側がスプレッドシートにシートを追加して新たにデータソースを作成。
  2. 所有者(ユーザー)にデータソース追加認証の依頼。

依頼時のメッセージ例
---
○○さま
お世話になっております。
アプリへの追加用のデータソースを作成いたしました。
つきましては、追加認証作業について、アプリ所有者様で行っていただく必要があるため、手順をご案内いたします。
  1. アプリのデータソース追加設定から指定するデータソース名を選択
  2. 所有者様のアカウントにて認証
作業が終わりましたらご連絡お願いいたします。

AppSheet

---

App Sheet関連記事

コメント

このブログの人気の投稿

Google Workspaceのアカウントを個人スマホに追加して使おうとしたらアプリが使えないときの対処方法

はじめに 個人デバイスで仕事で利用しているGoogleWorkspaceを利用する場合、Androidスマホだとユーザーを別途用意してスマホにサインインするように運用したほうがセキュリティ上安全な場合があります。 ユーザー追加が終わり、アプリを利用しようとしたときにデータがスマホに同期されない原因の一つに、管理コンソール上の設定があります。 仕事用プロファイルを追加できません。 このデバイスには仕事用プロファイルを追加できません。ご不明な点がある場合は、IT管理者にお問い合わせください。 というメッセージが表示され、Gメールなどのアプリに情報が同期されず利用できないときの対処法を紹介します。 前提条件として、デバイスで仕事用プロファイルの設定が求められるといったケースです。 原因 管理コンソール上の端末管理設定が「詳細」になっているから。 解決策 モバイル管理の設定を「詳細」から「標準」に変更する。 「詳細」が選択されている場合は、Google Workspace のアカウントを利用時に仕事用プロファイルの設定が必須であり、より細かな制御が可能となります。 「標準」の設定であれば、細かな制御はできなくなってしまいますが、仕事用プロファイルの設定なくアカウント追加が可能になります。 手順 1.管理者アカウントで Google Admin にアクセス 2.デバイス>モバイルとエンドポイント>設定>一般設定>全般 3.全般>モバイル管理>標準(エージェント不要)に変更 ダウングレードの文字が出る場合があるが、OKで設定が適用されます。24時間反映にかかる場合があるみたいです。 4.既に個人のスマートフォンの [ 設定 ] > [ アカウント ] の欄に該当アカウントが存在している場合は、一度ログアウトさせてから再追加 まとめ BYODなどで、個人デバイスを業務利用するシーンが増えてきていると思います。 管理者に確認し、適切なセキュリティ運用を心がけてください。

Microsoft365アカウントでchromeBookを使う方法。~古いPCにchromeOS Flexをセットアップしてシングルサインオンしてみた

  出典:https://www.photo-ac.com/ はじめに 小規模な会社では、リモートワーク用のパソコンを調達するにもまとまった 予算を確保できない 問題があったりします。最初は補助金を活用できても、リプレース予算が捻出できなければ継続可能な運用が出来ないため、悩ましいですよね。 そんな場合、古いパソコンにchromeOS Flexをパソコンにインストールして、 ChromeBook化してリモートワークをする 方法があります。 この方法は、そもそも会社が普段利用しているグループウェアがGoogleWorkspaceだと最適なのですが、 Microsoft365を利用している会社 の場合、WindowsPCを利用したリモートワークが一般的かと思います。 そこで、高いニーズとして出てくるのが、 「MicrosoftからChromeBookライクなデバイスが提供されないのか?」といったお話なのですが、現在純正でそのようなデバイスはありません。 代替手段として、Intune(MDM)を利用してWindows端末に利用制限をかけてChromeBookライクな使い方をしている会社もありますが(むしろ一般的)、元はWindowsPCなのでChromeBookに比べて高額だったり設定が複雑だったりします。 ここでは、 Chrome OSをMicrosoft365ユーザーアカウントで利用 するといった方法を紹介したいと思います。この運用が正解だ!というつもりは無く、あくまでも一つの手段として何かの参考にしていただけると嬉しく思います。 まずは、AzureADでGoogleWorkspaceへのシングルサインインの設定が済んでいる必要があります。別の記事で紹介していますので、未だの方は参考に設定してみてください。 AzureADからGoogleWorkspaceへのシングルサインオンを実装 https://www.cd-l.net/2022/08/microsoft365google.html#toc_headline_5 公式のインストールガイドを参照ください。 chromeOS Flex インストール ガイド https://support.google.com/chromeosflex/answer/11552529?hl=ja 基本的には公式ガイドでインストールでき